例えば地上50mの高さのビルの柱は、少なくとも50m程度の鉄筋の高さ(長さ)が必要となります。
しかし、50mの長さの鉄筋は製造しておらず、有ったとしても工事の最初からその様な物を建てておく事は、工事の進行上・施工上及び安全上の問題が多く、さらにはどのように運ぶのかという点も問題となってくるのは当然です。
また、梁についても同様の問題がある事となり、そこで考えられるのは、工事の進行に合わせて柱を立てていく事であり梁を組み立てていく事です。
ガス圧接工事とは、鉄筋と鉄筋を継ぐ工法の1つで、鉄筋と鉄筋を継ぐ際に最も一般的に用いられる工法です。簡単に言うと、継ぐべき鉄筋の端部をガス(酸素アセチレン)の炎によって加熱し、さらに両端部をくっつけるように圧力を加える(加圧する)事によって鉄筋同士をくっつける作業です。